化学染料を使わず、自宅で白髪染めをしませんか。
ヘナに興味はあるけれど、
「どうやって染めたらいいんだ?」
ヘナを使ってみたけれど、
「うまく染められない!」
とお悩みの方へ。
30代の頃から20年以上、ヘナで白髪染めをしている私の使い方を紹介します。
写真とともに順番に説明しますので、参考にしてもらえたら嬉しいです。
※目次の「5.3つの注意すべき点」で紹介している《パッチテスト》を行って、異常がないことが確認出来てから染めましょう。
【ポイントとコツ】二度染めのすすめ!
20年近くヘナ染めをしている私の結論《ナイアードのヘナシリーズの二度染めがおすすめ!》
まず最初に、白髪部分をヘナ100%でオレンジ(赤茶)色に。
ベースをオレンジにしてから木藍(インディゴ)入りヘナで再び染めると、キレイに色が入りやすくなります。
この二度染めする方法は、通っている美容室の方から「おすすめだよ」とアドバイスをもらっていたのだけれど、昔のわたしは「二回も染める?ないない!」と勝手に拒否していたのでした。
けれどうまくヘナ染めができず、半信半疑で二度染めしてみると、あまりの良い染め具合に「もっと早く言うことを聞いておけばよかった。」と反省しきり。
インディゴ配合のヘナだけで染めると、白髪にインディゴが入り、緑色っぽくなりやすいのだとか。
二度染めは少し面倒だけれど、美容院で染めなくても一人で染められるので、やる価値あり!
上記の《ポイント》を踏まえたうえで、キレイに染めるコツは、
この方法も、通っている美容院で「すぐ洗い流さずに乳化させるといいよ。」と教えてもらってから実践しています。
すぐにシャワーで洗い流してしまいたくなりますが、まず洗面器のぬるま湯でヘナ+木藍を柔らかく乳化させ、よく揉みこんでからシャワーで洗い流します。
髪の毛に塗ったヘナ+木藍を《水と空気に触れさせることがとても重要です》
ただし乳化させるのは、木藍(インディゴ)が含まれたヘナの時だけ。ヘナ100%の時は、すぐに洗い流してしまっても問題ありません。
このように乳化させてから洗い流したら、白髪部分に色が入るようになりました。
ヘナ染めは時間がかかるものというイメージ、ありますよね。
今までたくさんのヘナを使用してきたのだけれど、ナイアードのヘナシリーズは、短時間で白髪が染まりました。
一回40分。二回染めても80分。思っていたより短くて済みます。
黒茶にしたい場合、2時間、3時間と時間をかける必要はなかったのです。
ヘナ染めを始めた30代のころは、インディゴが配合された茶系のヘナだけをひたすら使っていました。
うまく染まることもあったけれど、全然染まらない時もあって。
白髪の部分が緑色っぽくなりおかしな状態になったり、毎回毎回、染めるたびに違う仕上がりになっていて。ヘナってこんなもんなのかな、と思いながら使っていました。
色々なメーカーのヘナを使ってみて、たどり着いたのがナイアードのヘナシリーズ。そして少し面倒だけど二度染めすること。
二度染めなんて面倒!と思うかもしれませんが、この少しの手間が結果、美髪へと導いてくれるのです。
ヘナは連続使用が可能なので、一日で二回、一気に染めてしまいましょう。
使っている二種類のヘナ
《ナイアードのヘナシリーズ》について。
最初に使うのは《ヘナ100%》
ナイアード ヘナ 赤茶(1回目)
参考価格:Amazon 2,800円 4袋入り(2024年7月現在)
100g入りが4袋入っているお徳用です。
輪ゴムやクリップなどで封をして保存ができるので、一度に使い切らなくても大丈夫です。
この100%のヘナは、40分以上(長時間)染めても大丈夫。
ナイアード ヘナ 黒茶(2回目)
一度目が終わって次に使うのは《ナイアード ヘナ+木藍》
参考価格:Amazon 3,645円 4袋入り(2024年7月現在)
400gが100gずつ4パックになっており、小分けされているため使いやすいです。
このヘナ+木藍は、黒茶に染まります。
もう一段階明るい、《№3ヘナ+木藍 茶》というもので染めたこともあるのだけれど、こちらは明るい茶色なので、わたしの髪には落ち着いた色合いの№4の黒茶の方が合っていました。
好みのカラーを選ぶといいと思います。
一回あたりのおよその料金は?
ショートボブで一回、100gの半分(50g)を使用した場合の料金は、
ヘナ100%で350円。(参考価格:Amazon 400g入り 2,800円)100gあたり700円。
ヘナ+木藍で456円。(参考価格:Amazon 400g入り 3,645円)100gあたり約911円。
両方使用した場合、一回806円。
一回50g使用した場合の表がこちら。
ナイアードヘナ | 内容量 | 参考価格(Amazon) | 一回あたり(50g) |
---|---|---|---|
ヘナ100% | 100g×4 | 2,800円 | 350円 |
ヘナ+木藍 | 100g×4 | 3,645円 | 456円 |
美容院でヘナをするよりもかなり安く染めることができます。
二週間に一度染めるわたしにとっては、一回約800円程度で染められるのはとても助かります。しかもわたしの場合、実際には半分も使用せず、1/3程度の量を使っているのでさらに安くて済みます。
1/3量を使用した場合、二度染めでも一回540円程度で済むので、美容院でお願いするよりコスパ抜群です。
何度か使い続けていくうちに、なんとなくの自分の適量がわかってくると思います。
その他用意するもの
100円ショップで《ビニール手袋 120枚入り》と《シャワーキャップ 12枚入り》を購入することができるので、それらを使えばコスパ抜群です。
どちらも《セリア》で購入。
ヘナを塗るときに便利なハケ(ヘアブラシ)
私が使用しているハケは、まったくヘタらずかれこれ20年使用し続け今も現役です。
なぜこんなにしっかりしてるのかと今さら調べてみたら、ハケが馬毛で作られていている日本製のものでした。(昔に買ったせいでどんなものだったかすっかり忘れていました。)
何十年も使えることを抜きにしても、とてもリーズナブルな値段だし、とにかく生え際などが塗りやすくおすすめです!
染める手順
おおまかな流れは以下の4ステップです。
①ヘナをぬるま湯でとく
↓
②濡らした髪の毛にペーストヘナを塗る
↓
③塗り終えたら40分待つ
↓
④洗い流す
次は、実際にわたしが染めている方法を詳しく説明します。
- step1髪の毛を濡らす
・染める前にいちいちお風呂場で洗髪するのはたいへんだから、洗面所でお湯で洗う。単純に濡らすイメージ。
ただし、髪の毛に整髪料がついているような場合はシャンプーして汚れを落とした方が良さそう。・タオルを肩にかけて準備完了。
- step2ボウルにヘナ100%を入れてぬるま湯で溶く
・100g入りのヘナで、ショートボブで一回1/3~1/2くらいの量を使用してます。
(毎回計るのは面倒なので目検討です)
・ぬるま湯(水でも可。熱い湯はNG)
・ダマになってもそのまま使用できます。
・硬めより柔らかめのほうが塗りやすいです。 - step3頭頂部の生え際からヘナを塗る
・使い捨ての手袋をしてハケでヘナを塗っていきます。
・ハケの持ち手の反対側で分け目を作って、そこにヘナをたっぷり塗っていくと良いです。ヘナは白髪だけが染まるので、黒髪は色が変わりません。
なので、白くなった生え際に重点を置いて染めるのがポイントです。・利き手の反対側(右手なら頭頂部を真ん中として左側)から塗っていくと最後まで手や腕にヘナがつきにくくておすすめ。
・もみ上げは染まりにくいので、しっかりたっぷりと塗る。
両側を塗り終えたら、見えづらい襟足や後ろなど、全体に塗ってなじませます。
- step4塗り終わったらラップを巻いて、その上からヘアキャップをかぶる
・一回40cm~50cmくらいにラップをカットして、それぞれ左右と後頭部に巻き付け密着させる。
さらにラップの上からヘアキャップをかぶる。
ラップ+ヘアキャップで、より密着させることができます。
- step5上記の状態で、ドライヤーの温風モードで2,3分温める。
・温めることで、ヘナが髪の毛に浸透しやすくなります。
- step6帽子をかぶって40分そのまま待機
・帽子をかぶることで、よりヘナが髪の毛に密着します。
・スマホのタイマー機能を使えば、40分の時間を気にせず別のことができて便利。 - step740分経過後、シャワーでヘナを洗い流す
・シャンプーはせずにお湯で洗い流します。
洗い流した状態がこちらです。
・ヘナ100%で染めると白髪部分がオレンジ色になり、最初はびっくり!
・この状態にすることで、次に使うヘナ+木藍の色が入りやすくなります。
・この濡れた状態のまま、再び染めます。 - step8二度目、ヘナ+木藍(インディゴ)で染める
・今度はヘナ+木藍(インディゴ)をぬるま湯で溶き(水でも可、熱い湯は絶対NG)、上記と同じ方法(step2~step3)で塗っていきます。
・塗り終わったらラップ→ヘアキャップ→ドライヤー→帽子→40分計る。 - step940分経過後、お風呂場で洗面器にお湯をはり、ヘナ+木藍(インディゴ)を乳化させたあと洗い流していく
・すぐにシャワーで流してしまうのではなく、お湯をはった洗面器でヘナを水分と空気に触れさせ揉みこんで乳化させる。
- step10ヘナを洗い流す。当日はシャンプーはしない。
・ヘナを洗い流すと髪の毛がキシキシするので、染めた頭皮部分につかないようにコンディショナーをつけてすぐ洗い流す。
(取扱説明書ではシャンプー・コンディショナーは翌日からとあるのだけれど、私はきしみが気になるので、頭頂部にはつかないようにしてコンディショナーだけサッと使ってます。時間は置かずにすぐに流す。) - step11お風呂上りにホットタオルを頭に巻き付け、シャワーキャップをして10分待つ。
・すぐにドライヤーで乾かさない。
・色定着が一気に進み、色持ちも良くなるので(ナイアードヘナ取扱説明書より)、ホットタオルを頭に巻き、その上からさらにシャワーキャップをして10分待つ。
この工程が済んだら、最後にドライヤーで髪を乾かして終了です。
3つの注意すべき点
付属の取扱説明書に書かれている注意点があります。
①使用の2日前にパッチテストを行う
②染める時間について
茶/黒茶/黒 木藍シリーズ
ペーストを塗り終えてから長くても1時間で洗い流してください。それ以上置くと、仕上がりの色が赤っぽくなります。落ち着いた色にする「木藍」の発色は1時間ほどで終了し、赤茶に染まるヘナの発色が強くなるためです。
引用:ナイアードヘナシリーズ ヘナ取扱説明書より
私は何年もヘナ染めをしていたのに《長くても1時間で洗い流す》ということを知らなくて。
長い時は2時間以上、塗ったままでいたこともありました。
ナイアードの取扱説明書を読んで、染め時間が40分でいいとはまさに目からうろこでした!
③最後はホットタオル
そしてもう一つ、これも白髪染めを始めたての頃は知らなかったことなんですが。
最後、洗い終わった際に、
茶/黒茶/黒ご使用の方
①ペーストをお湯でよく洗い流します。
②タオルドライした髪にホットタオルを巻いて、保温性の高いキャップをかぶり、10分待ちます。
③ドライヤーをかけて終了です。《ホットタオルの作り方》
引用:ナイアードヘナシリーズ ヘナ取扱説明書より
濡らして軽く絞ったタオルを電子レンジで600W1分(やけどにご注意ください。)
ヘナ100%の場合はホットタオルの使用をする必要はなく。
木藍入りヘナの場合のみ、ホットタオルのひと手間で、色の定着が一気に進み色持ちが良くなります。(取扱説明書より)
確かにしっかり色が定着したので、最後の最後、ホットタオルは必須です!
まとめ
わたしが普段から使っているヘナの使い方を紹介しました。
まとめると、
二度染めは少し面倒だけれど、美容院で染めなくても一人で染められるので、やる価値あり!
最初にヘナ100%で染めて、オレンジヘアにしてから再度、木藍(インディゴ)入りのヘナを使うことでキレイな髪へ。
美容室の方から聞いた、定着させるためのコツは、
そして、注意すべき点として、
一人でうまく染められるのかな、と思うかもしれないけれど、紹介した《染める手順》で進めれば徐々にうまくなっていくはずです。
二度染めした後は白髪が目立たなくなり、ハリのある髪に。
わたしにとって白髪染めは、この先も終わりのない作業になるので、自然素材100%で染められるヘナはとてもありがたい存在です。
昔は色々な染め方をしてしまい、失敗もしてきたけれど、二度染めが良かったという点と、染めやすいナイアードヘナに出会えたので、これからもずっとお世話になると思います。
染める前にはパッチテストを忘れずに!
最後まで読んでくれてありがとう!